共同研究

大学入試センター理事長裁量経費による研究プロジェクト「入学定員管理の厳格化の影響に関する多角的検討」公開研究会開催!

首都圏の私立大学入学者選抜と進路指導の”これまで”と”これから”
~定員管理厳格化、コロナ禍、高大接続改革等を踏まえて~

本研究会は、大学入試センター理事長裁量経費による研究プロジェクト「入学定員管理の厳格化の影響に関する多角的検討」の一環として、2022年2月19日(土)15時~17時半にオンラインにて開催されました。
私立大学の入学定員管理の厳格化が始まって6年が経過しました。この制度が始まった当初は、三大都市圏の私立大学に対する影響が大きく、特に東京23区内の私立大学の受験倍率が上昇し、首都圏の高等学校の進路指導現場に大きな影響を生み、受験生・保護者の現役志向・安全志向の高まりなどの変化を生じさせたとも言われています。一方で、2020年度入試以降は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う地元志向のさらなる高まりや、家計の悪化による出願校数の減少、また、そもそもの18歳人口の減少に現役志向・安全志向から浪人生の減少も加わり、私立大学の受験倍率は軒並み低下しています。
2022年に入り、再びコロナ禍の影が大学入試にも影響を与えつつありますが、今後の大学入試はどのように変わっていくのでしょうか。本研究会は、これらを議論するために開催されました。

当日の登壇者や報告内容は、以下の通りです。

2022年2月19日(土)15時~17時30分(ZOOMウェビナーによる開催)

オープニングセッション 研究プロジェクト「入学定員管理の厳格化の影響に関する多角的検討」の目的と課題
大正大学 エンロールメント・マネジメント研究所 福島真司所長/教授【研究統括】
同 日下田岳史専任講師
筑波大学 教学マネジメント室 柳浦猛准教授

セッション1 首都圏の高校現場では何が起こっているのか
報告1 千葉商科大学附属高等学校 進路指導部主任 深澤拓央教諭
報告2 埼玉県立川口北高等学校 進路指導主事 菊川理教諭・教務部 田中こずえ教諭
報告3 東京都立田柄高等学校 3学年主任 瀧島昭克主幹教諭
報告4 武南高等学校 進路指導部 岡本眞一郎教諭

セッション2 アナリストがこれからの大学入試を読み解く
報告1 大学通信 情報調査・編集部 井沢秀部長
報告2 代々木ゼミナール 教育総合研究所 佐藤雄太郎所長
報告3 ベネッセ 文教総研 村山和生主任研究員

16:30-17:30 セッション3 ディスカッション
ファシリテーター:大学入試センター 研究開発部 山地弘起教授【研究代表】

本研究会のオープニングセッションでは、本プロジェクトの研究統括である弊研究所所長・福島が研究プロジェクトの目的や全体像を、同・専任講師日下田・筑波大学教学マネジメント室柳浦准教授からは、これまでのデータから見られる傾向と研究のフォーカスについて説明しました。
続くセッション1では、定員管理厳格化の影響を大きく受けたと考えられる首都圏の高等学校から、事例報告を行いました。セッション2では、大学通信、代々木ゼミナール、ベネッセの3社のアナリストから見た私立大学入試の今後について知見を共有し、最後のセッション3では、高等学校の先生、専門企業のアナリストの両者のディスカッションを通して、定員管理厳格化、コロナ禍、高大接続改革等の影響と高等学校の現状と今後の対応状況を議論し、ご参加いただいた多くの高等学校の先生方、大学・大学団体関係者、企業、マスコミ等のみなさまと、知見を共有しました。
約300名の参加申込があり、大変盛況な会となりました。参加者アンケート調査結果では、90%を超える高い評価をいただきました。本研究プロジェクトは、3年度継続の予定です。2022年度にも公開研究会を予定していますので、またぜひお会いしましょう!

なお、オープニングセッションの資料について、事前配布した資料の4ページ目(表紙含む)に1点参考文献の記載漏れがございました。修正版の資料をアップいたしますので、当日ご参加のみなさまは、資料の差し替えをお願いいたします。誠に申し訳ございませんでした。
オープニングセッション資料差し換え版

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